更新日:2019年7月2日
日本神経回路学会

時限研究会



2019年度 時限研究会 採択結果


2019年度は下記の2件の研究会を時限研究会として採択しました。

システム神経科学スプリングスクール2019(SNSS2019)
開催日:2019年3月10日〜2019年3月13日
場 所:コープイン京都

世話人:石井信(京都大学)

<研究会の趣旨と内容>
「システム神経科学」は、脳・神経系の全体像を分子、回路から行動に至るまでマルチスケールシステムとして理解することを目的とした研究分野である。我々は、日本神経回路学会のご支援のもと、同分野の国際的な研究者を招聘して最先端の研究をご講演いただくことにより、1) 計算神経科学分野における若手研究者、および学生の育成を図ること、2) 研究者同士の交流を促進することを目的として、「システム神経科学スプリングスクール(SNSS)」を2002年度より2014年度まで継続して開催してきた。その後、諸事情により開催を見合わせていたが、本年度、あらたにSNSS 2019とし再始動することとした。そのご支援をお願いする次第である。

同スクールの特色は3泊4日の合宿形式であることである。最初の一日を予習会に充て、参加者各々が講師の指定する文献を日本語で紹介する。システム神経科学や英語に不慣れな大学院生であっても、前もって十分に勉強することができ、引き続く各講師の講演をより深く理解することができる。また、ポスターセッションを兼ねた夜の懇親会を開催する。ざっくばらんな雰囲気のなか夜遅くまで議論することができ、若手研究者同士の交流を深めることができる。

"Predictive coding and active inference to know and explore the world"
運動制御・学習における予測コーディングの神経実装の可能性について
開催日:2019年4月23日
場 所:富山国際会議場

世話人:瀧山健(東京農工大学)

<研究会の趣旨と内容>
大脳皮質の領野間に存在する求心性と遠心性の経路や、皮質の各層にまたがる再帰的結合の機能的意義など、脳の解剖学的構造と計算論的機能の整合性については、予測的コード(predictive coding )によって良く説明することが出来る。視覚や聴覚を対象として、Prof. Rajesh Rao等が提案した理論を実現するアーキテクチャの検討や実験的なエビデンスが集まってきている。一方、運動制御においては、Prof. Kurl Fristonを中心に、運動野における各層をまたぐ再帰的結合や、運動ニューロンと介在ニューロンによって構成される再帰的結合など、運動制御アーキテクチャの階層性の各段階における予測的コードに関する理論が提案された。しかし、それは理論的な可能性の提案に留まり、例えば逆モデルや最適制御の検証で行われてきたような、構成論的な検討は進んでおらず、行動実験による検証もされてこなかった。一方、運動制御の計算理論は、内部モデルによる予測、ベイズ統合や、最適制御など、予測情報の統計的性質と再帰的な計算に関して議論されてきたものの、制御工学から発展したブロック線図的な理解に留まり、運動野から運動ニューロンまでの階層的で再帰的な結合に関しては深く議論されてこなかった。

このような運動制御における計算論研究分野の膠着状態を突破するきっかけとして、世界最大の運動制御研究の国際会議であるNCM(Neural Control of Movement) Meeting 2019が初めて日本(富山)で開催されるチャンスを利用し、そのサテライトミーテングとして、運動制御分野における予測的コードの可能性を議論する会議を企画する。
具体的には、計算論研究者、ロボット研究者、ヒトを対象とする実験科学者、神経生理学者をスピーカーとして招聘し、運動制御システムを構成する皮質・脊髄ネットワークの各階層における予測的制御の可能性を、理論・構成論・生理を含む多角的な観点から議論する。




2019年度 時限研究会 公募 ※本公募は終了しました。


2019年度の日本神経回路学会時限研究会を下記の通り新たに募集します.
将来の研究の進展を先取りする,新たな発想に基づいたチャレンジングな研究会を是非ご提案下さい.

皆様からの積極的なご応募をお待ちしております.


  • 対   象   2019年1月〜12月初旬までに実施する研究会1件

  • 金   額   30万円以内

  • 応募締切   2018年11月30日(金)
             応募数が少ない場合は,延期することがありますので,予め
             ご了承下さい.

  • 応募先    下記計画提案書に必要事項を記入の上、e-mailにて
            まで送付してください。
             万一,提出後1週間経過しても受領の返事がない場合は,その旨ご連絡下さい.
            
  • 採否の通知  2018年12月末までにe-mailにて通知.

  • 問合先    
           
応募要領
PDF▼
計画提案書
Word▼PDF▼
実施報告書
Word▼PDF▼
決算報告書
Excel▼


日本神経回路学会では,毎年,時限研究会を公募しています.
優秀な研究会には資金の支援をしています.

最近の支援結果

2018年度 応募なし
2017年度の採択結果 1件
2016年度の採択結果 1件
2015年度の採択結果 1件
2014年度の採択結果 1件
2013年度の採択結果 1件
2012年度の採択結果 1件
2011年度の採択結果 1件
2010年度の採択結果 1件
2009年度の採択結果 3件
2008年度の採択結果 2件
2007年度の採択結果 4件
2006年度の採択結果 3件


日本神経回路学会 時限研究会担当理事
大須理英子(早稲田大学),篠崎隆志(CiNet),宮脇陽一(電気通信大学)

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