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募集要項

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   神経情報科学サマースクール参加者募集のお知らせ
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日本神経回路学会では,脳の情報処理メカニズムの理解をめざす大学院生・若手研究者を対象に,「神経情報科学サマースクール (NISS2002)」を開催します.
このスクールは,生物・実験系および数理・工学系の双方の学生と研究者が,脳科学の最新の話題に触れ,いま何が問題なのか,どんなアプローチが必要なのかを,ともに考える場を提供することをめざすものです.
実験家にとってはモデル化や解析法の数理的基盤を理解する機会を,理論家にとっては最新の実験事実や生データに触れる機会を提供するため,単なる講義に留まらず,十分な時間をとった質議討論とデータ解析やモデル化の実習を重視します.また今年度は実験系の講師の先生方に,NISS参加者を対象にした見学会の機会を作っていただくように,お願いをしています.脳や実験の実態を考えに入れながら実験データをみたり理論やモデルを構築する助けになると考えるためです.
第4回である本年度は,テーマとして「脳の情報表現−スパイクの意味するもの」を設定し,下記の要領で実施致します.実験系・理論系双方からの意欲的な参加者を募集致します.

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名称: 神経情報科学サマースクール
    Neuro-Informatics Summer School 2002 (NISS2002)

ホームページ:http://www.jnns.org/niss/2002

主催: 日本神経回路学会
協賛: 電子情報通信学会ニューロコンピューティング研究会

テーマ:「脳の情報表現−スパイクの意味するもの」

内容:
第1回の脳の情報表現,第2回の脳のダイナミクス,第3回の脳の可塑性に引き続き,再び脳の情報表現にフォーカスを当ててテーマを構成する.そこで多細胞記録データを解析するための理論的方法と実際,神経細胞の電気生理と細胞内物質過程,シナプス可塑性のダイナミクス,スパイク・コヒーレンスの生成機構,行動と神経活動との相関といった問題に関する,さまざまなアプローチを取り上げ議論する.基礎知識を提供することにとどまらず,参加者同士の討論を活性化し,我々はどこまでスパイクが運ぶメッセージを理解できたのか,またさらなる発展のためにはどのような一歩を踏み出せばよいのかといった点について,問題意識を深める場にしたい.

日程: 2001年8月6日(火)〜8月11日(日),5泊6日

会場: 湘南国際村センター (神奈川県葉山町)
    http://www.shonan-village.co.jp/

コース内容(予定):
・実験系,理論系の講師による講義と質疑応答(海外からの招待講演も予定)
・MATLABを用いたデータ解析と神経細胞のモデル化実習
・ミニワークショップ(下記参照)
・実習の結果報告とコンテスト
・仮想研究課題の立案と発表
・分担した講義録の作成(ホームページ・日本神経回路学会誌に掲載予定)

講義予定:

8月6日(火):イントロダクション
    脳の情報表現−オーバービュー/深井朋樹(玉川大)
    神経細胞とシナプスの数学モデル/北野勝則(学振特別研究員)

8月7日(水):スパイク集団の統計
    スパイク力学/岡田真人(理研脳総研)
    スパイク解析理論のデータ解析への応用/龍野正実(アリゾナ大)
    多細胞測定実験とユニタリーイベント/伊藤浩之(京都産業大)
    集団神経活動とスパイク間隔統計/酒井裕(埼玉大)

8月8日(木):大脳皮質の電気生理と細胞内Ca2+信号系
    大脳皮質の興奮性神経細胞/姜英男(北海道医療大)
    大脳皮質の抑制性神経細胞/川口泰雄(岡崎生理研)
    神経細胞内カルシウム信号伝達系/中村健(科技団)
    道川貴章(東京大学医科学研究所)

8月9日(金):神経発火と行動との相関
    運動野における運動情報表現と変換/筧慎治(東北大)
    大脳基底核の細胞発火と行動/鮫島和行(ATR人間情報科学研究所)

8月10日(土):シナプス結合と神経回路のダイナミクス
    Spike-Timing-Dependent Plasticity
    /Guoqiang Bi(Univ of Pittsburgh School of Medicine)
    神経集団のスパイク活動とシナプス学習の確率過程論/加藤英之(科技団)
    興奮性および抑制性神経回路における同期現象/青柳富誌生(京大) 

8月11日(日):参加者による発表と総合討論

実習:
実際のスパイクデータの統計解析,ニューロンのモデル化などの課題を設定し,グループごとにMATLABなどを使った実習の結果を発表し,コンテストを実施する.

ミニ・ワークショップ:
新しい試みとして,参加者自身によるワークショップの企画を募集する.参加申し込み時にテーマの提案を受け付け,提案の多かったテーマの中から開催可能な数の範囲でテーマを選定する.提案者らが中心になり,参加者から話題提供を募りワークショップを企画していただく予定.テーマの提案は自分自身で話題提供のできるものでも良いし,自分では出来ないが興味があるテーマでも良い.

仮想研究課題:
参加者はサマースクール期間中にチームを組み,仮想研究課題を立案する.最終日にチーム毎に仮想研究課題の発表を行い,実習コンテストの結果と合わせて総合評価の高いチームを表彰する.

参加者の必修事項:
・あらかじめ配付した資料をもとに,関連論文の調査など予習を行なう.
・分担して講義録を作成する(ホームページ・日本神経回路学会誌に掲載予定).
・実習コンテストと仮想研究課題発表への参加.

実験室見学会:
講師の方などの実験系研究室に,可能な限り見学の機会を設けていただく予定です.日時など詳細については,サマースクール開校期間とは無関係に,各研究室の都合等に応じて決定します. 

募集定員: 30名

参加費: 70,000円 (期間中すべての食費,宿泊費を含む)
     若干名を対象として補助のための奨学金を支給する予定である.

申込方法:以下の内容を下記申し込み先アドレスまでe-mailにて送付する.
(作文原稿などは添付ファイルにせず,メール本文に書き込んでください)
1)氏名,2) 生年月日,3) 所属,4) 連絡先郵便番号・住所,5) 電話,6) FAX,7) E-mail,8) 略歴,9) 現在の研究テーマ,10)奨学金支給の必要の有無,11)このスクールに応募する理由,期待すること (1000字以内),12)提案したいワークショップのテーマとねらい(400字以内,これはオプションであり必須ではない)

申込締切: 2002年6月21日(金)必着

申し込み/問合せ先:jnns-niss@umin.ac.jp

応募者多数の場合には,11)の作文と,参加者の出身分野のバランスを考慮して選考を行なう(昨年の応募者数は約50名).参加者の決定は6月下旬に連絡予定.コース内容の詳細や担当講師など,最新の情報はホームページhttp://www.jnns.org/niss/2002をご参照ください.

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神経情報科学サマースクール2002実行委員会

    校長 塚田 稔(玉川大学)
アドバイザー 甘利俊一(理化学研究所)
ディレクター 深井朋樹(玉川大学)
       篠本 滋(京都大学)
  実行委員 伊藤浩之(京都産業大学)
       加藤英之(玉川大学/CREST)
       北澤 茂(産業技術総合研究所)
       北野勝則(玉川大学/学振)
       小松英夫(生理学研究所)
       銅谷賢治(ATR人間情報科学研究所)
   事務局 jnns-niss@umin.ac.jp

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