日本神経回路学会とは?

 創立の1989年以来,脳を情報処理装置とみて,その科学的解明・計算論的理解・工学的実現の研究を促進することを目指した学会です.その主要な分野は,脳の情報処理の数理的モデル化を行う計算論的神経科学の分野と,その知見に基づき知的機能の工学的な実現を目指す知能モデルの分野の2つです.
 前者は神経科学の一分野でもあり,脳の知能の発生原理に数理的な方法で着実にアプローチすることで,世界の先端的な研究成果が出続けています.この分野の研究成果は次世代の人工知能に求められる脳型知能の原理を示してくれると期待されます.
 後者では,1970年代のネオコグニトロン以来の伝統で多くの研究があります.現在の人工知能の主流であるDeep Learningは,階層ネットワークの特性を引き継いでおり,ネットワーク構造に依存しな共通性質について研究の蓄積があります.そして神経科学の知見をニューラルネットに埋め込んで知的機能を生み出す「脳型コンピュータ」の研究は,神経回路学会の中心的な研究領域です.
 このように神経回路学会は,脳を理解する神経科学と,知能実現を目指す人工知能研究の中間にあり,社会が要請する未来の知能システムの実現に取り組んでいます.

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